
WordPressの管理画面を開いたときに、赤や黄色の警告、更新を促すメッセージが表示されていて、不安になったことはありませんか。
「重大な問題があります」と表示されている。
PHPのバージョンを更新するよう求められている。
WordPress本体やプラグインの更新通知がたまっている。
サイトヘルスの画面に改善項目が並んでいる。
見慣れない英語のエラーメッセージが表示されている。
このような警告を見ると、「すぐにホームページが見られなくなるのではないか」「更新ボタンを押さなければいけないのか」と心配になるかもしれません。
WordPressの管理画面に表示される警告は、ホームページのセキュリティや表示速度、サーバー環境などに問題がないかを知らせるためのサインです。すぐにホームページが壊れるとは限りませんが、内容を確認しないまま長期間放置することはおすすめできません。
一方で、警告を消そうとして何も確認せずにWordPress本体やプラグイン、PHPを更新すると、表示崩れや機能不具合が起きる場合もあります。
株式会社イズイズは、25年以上にわたりホームページ制作やシステム開発に携わり、他社で制作されたWordPressサイトの保守やリニューアルについても多くのご相談をお受けしてきました。
この記事では、ホームページ制作・保守の現場でWordPressのトラブルに対応してきたイズイズの視点から、管理画面に警告が表示されたときに確認すべきポイントや、自己判断で対応しない方がよいケースについて解説します
Contents
WordPressの管理画面には、ホームページを安全かつ安定して運用するために、さまざまな通知や警告が表示されます。
代表的なものには、次のようなものがあります。
WordPress本体の更新通知。
テーマやプラグインの更新通知。
PHPバージョンに関する警告。
サイトヘルスの「重大な問題」。
サイトヘルスの「おすすめの改善」。
SSLやHTTPSに関する警告。
プラグインやテーマが原因のエラー。
更新に失敗したことを知らせるメッセージ。
警告の中には、早めに対応した方がよいものもあれば、すぐにホームページの表示へ影響しないものもあります。
重要なのは、警告が出ているという理由だけで慌てて操作するのではなく、何についての警告なのかを確認することです。
WordPressの「ツール」から「サイトヘルス」を開くと、ホームページの状態を確認できます。
サイトヘルスには、大きく分けて「重大な問題」と「おすすめの改善」が表示されます。
「重大な問題」は、ホームページのセキュリティや動作、表示速度などに大きな影響を与える可能性がある項目です。
例えば、WordPress本体やプラグインが古い、HTTPSが正しく使われていない、バックグラウンド更新が動いていない、PHPのバージョンが古いといった内容が表示されることがあります。
ただし、「重大な問題」と表示されているからといって、すぐにホームページが停止するとは限りません。
警告の内容を読み、現在どのような影響が出ているのか、更新や修正を行う前に何を確認すべきかを整理することが大切です。
「おすすめの改善」は、現時点では致命的ではないものの、セキュリティや表示速度、運用状態をより良くするために改善が推奨されている項目です。
例えば、使用していないテーマやプラグインが残っている、PHPモジュールが不足している、キャッシュが利用されていないといった内容が表示される場合があります。
「重大な問題」ではないからといって、すべて放置してよいわけではありません。
内容を確認したうえで、すぐに対応するものと、計画的に対応するものを分けて考えましょう。
WordPressのプラグイン更新でサイトの表示崩れが起きたときに当てはまりやすい原因は、
主に以下の通りです。
WordPress本体に新しいバージョンが公開されると、管理画面に更新通知が表示されます。
更新には、機能の追加や不具合修正、セキュリティ対策などが含まれることがあります。そのため、基本的には適切なタイミングで更新することが大切です。
ただし、古いWordPressサイトでは、いきなり最新バージョンへ更新すると、テーマやプラグインが対応できず、表示崩れやエラーが発生する場合があります。
特に、何年も更新されていないホームページや、独自カスタマイズが入っているホームページでは注意が必要です。
更新通知への対応については、関連記事「WordPressサイトの更新通知は放置して大丈夫?押してはいけないケースと確認ポイント」でも詳しく解説しています。
WordPressの管理画面には、「PHPの更新が必要です」「PHPのバージョンが古くなっています」といった警告が表示されることがあります。
PHPは、WordPressを動かすためにサーバー上で使われているプログラム言語です。古いPHPを使い続けると、セキュリティや表示速度、WordPressとの互換性に影響する可能性があります。
ただし、PHPはサーバー側で動いているため、管理画面からWordPressを更新するのとは対応方法が異なります。
また、古いテーマやプラグイン、独自に作られたプログラムが新しいPHPに対応していない場合、PHPのバージョンを上げたことでホームページが表示されなくなることがあります。
実際にイズイズにも、「サーバーのPHPバージョンを上げたところ、WordPressサイトが見られなくなった」というご相談がありました。
原因を調査したところ、WordPress内で使われていた一部の関数が、変更後のPHPバージョンに対応していませんでした。
この案件では、PHPのバージョンアップ前に該当する関数を新しいPHP環境へ対応した記述に置き換えました。その結果、表示崩れやエラーを起こすことなく、PHPとWordPressのバージョンを更新できました。
PHPの警告が出ている場合は、警告を消すためにすぐバージョンを上げるのではなく、現在のWordPress本体・テーマ・プラグイン・独自プログラムが新しい環境に対応しているかを確認することが重要です。
WordPressのサイトヘルスでは、停止中のテーマやプラグインについて改善を促される場合があります。
使用していないものでも、サーバー内に残っている限り管理対象になります。長期間更新されていないテーマやプラグインを残していると、セキュリティ上のリスクにつながる可能性があります。
ただし、不要に見えるプラグインでも、実際にはホームページの表示や機能に関係している場合があります。
役割を確認せずに削除すると、問い合わせフォームが動かなくなる、レイアウトが崩れる、管理画面の機能が使えなくなるといった問題が起こる可能性があります。
イズイズが他社制作のWordPressサイトを確認する場合も、単に停止中かどうかだけで判断せず、テーマやテンプレート、プラグインの構成を確認したうえで整理します。
ホームページがHTTPSに対応していない場合や、SSLの設定に問題がある場合、管理画面やブラウザに警告が表示されることがあります。
HTTPSは、ホームページと閲覧者の間で送受信される情報を暗号化するための仕組みです。
問い合わせフォームなどで氏名やメールアドレスを入力するホームページでは、特に重要です。
SSL証明書の有効期限切れ、URL設定の不一致、ページ内にHTTPの画像やファイルが残っていることなどが原因で、警告が表示される場合があります。
この警告を放置すると、閲覧者のブラウザに「保護されていない通信」と表示されたり、問い合わせをためらわれたりする可能性があります。
WordPress本体やプラグインの更新中に処理が止まると、「更新に失敗しました」「現在メンテナンス中のため、しばらくの間ご利用いただけません」といったメッセージが表示されることがあります。
通信の中断、サーバー容量不足、ファイル権限、プラグインの不具合など、原因はさまざまです。
何度も更新を繰り返したり、途中でファイルを削除したりすると、状態が悪化する可能性があります。
更新に失敗した場合は、バックアップの有無や現在の表示状態を確認し、原因が分からない場合は専門会社へ相談しましょう。
WordPressの管理画面で警告が表示された際には、まず落ち着いて以下のポイントを確認しましょう。
まず、表示されている警告文を記録しましょう。
スクリーンショットを撮る。
警告文をコピーする。
表示された日時を記録する。
どの画面で表示されたかを記録する。
警告を消そうとして操作すると、元のメッセージが確認できなくなることがあります。
専門会社へ相談する場合も、警告文や画面の記録があると、原因調査を進めやすくなります。
管理画面に警告が出ていても、ホームページの表側に問題が出ているとは限りません。
まずは、次の箇所を確認しましょう。
トップページが表示されているか。
主要な下層ページが表示されているか。
スマートフォンでも正常に見えるか。
メニューやボタンが動くか。
画像やスライダーが表示されているか。
問い合わせフォームからメールが届くか。
表側に不具合が出ている場合は、対応の優先度が高くなります。
WordPressの表示に違和感がある場合は、関連記事「WordPressの表示がおかしいときに確認すべきこと|原因と対処法」でも原因の切り分け方を解説しています。
警告が表示される前に、何か変更を行っていないか確認しましょう。
WordPress本体を更新した。
プラグインやテーマを更新した。
新しいプラグインを追加した。
PHPのバージョンを変更した。
サーバーを移転した。
SSLやドメインの設定を変更した。
テーマファイルを編集した。
警告が表示される直前の作業が分かれば、原因を絞り込みやすくなります。
イズイズが保守対応を行う場合も、「いつから」「どの作業の後に」「どの画面で」警告が出たのかを確認します。
更新や修正を行う前に、ホームページのバックアップがあるかを確認します。
WordPressのホームページは、主にファイルデータとデータベースで構成されています。両方を復元できる状態にしておくことが大切です。
バックアップがないまま更新や修正を行うと、表示崩れやエラーが起きたときに元へ戻せなくなる可能性があります。
「警告が出ているから、とにかく更新する」のではなく、まず復旧できる状態を整えることが重要です。
WordPressの修正や保守には、管理画面だけでなく、サーバーやドメインの情報が必要になる場合があります。
次の情報を確認しておきましょう。
WordPressの管理者アカウント。
サーバーの契約先とログイン情報。
ドメインの契約先とログイン情報。
FTPやデータベースの接続情報。
制作時の仕様書や契約書。
保守を担当している会社の連絡先。
制作会社と連絡が取れない場合や、社内の担当者が退職している場合は、現在分かる情報を整理するところから始めます。
警告が出ると、焦りからすぐにバージョン更新などの操作を行いたくなります。
ただ、いきなり何の準備もせずに更新を行うのはおすすめできません。
次に記載するような操作は行わないようにしましょう。
更新通知が多いと、「すべて選択して更新」を押したくなるかもしれません。
しかし、複数の更新を同時に行うと、不具合が起きたときにどの更新が原因なのか分かりにくくなります。
特に長期間放置されていたWordPressサイトでは、一つずつ更新し、その都度表示や機能を確認する方が安全です。
停止中や使っていないように見えるプラグインでも、テーマや他の機能から参照されている場合があります。
役割を確認せずに削除すると、ページが表示されなくなったり、管理画面の機能が使えなくなったりする可能性があります。
PHPの更新警告が出ていても、事前確認なしでバージョンを変更するのは避けましょう。
WordPress本体、テーマ、プラグイン、独自プログラムが変更後のPHPに対応しているかを確認し、可能であればテスト環境で検証してから変更します。
エラーメッセージにファイル名や行番号が表示されていると、その箇所を直接直したくなるかもしれません。
しかし、原因を理解しないままテーマファイルやPHPファイルを編集すると、管理画面にも入れなくなったり、別のページへ影響が出たりする可能性があります。
次のような状態であれば、自己判断で操作せず、専門の制作会社へ相談することをおすすめします。
「重大な問題」の意味が分からない。
PHPの更新を求められているが、対応状況が分からない。
管理画面や表側にPHPエラーが表示されている。
ホームページが真っ白になっている。
管理画面にログインできない。
問い合わせフォームが動かない。
更新後に表示が崩れた。
更新やバックアップの方法が分からない。
制作会社と連絡が取れない。
サーバーやドメインの管理情報が分からない。
イズイズにも、他社で制作されたWordPressサイトについて、「管理画面に警告が出ているが、何を意味しているのか分からない」「警告を消すために更新してよいのか判断できない」といったご相談が寄せられます。
そのような場合は、警告文だけを見るのではなく、WordPress本体・テーマ・プラグイン・PHP・サーバー環境・表側の表示状態を確認し、どの対応を優先すべきか整理します。
警告を一時的に消すことではなく、警告が出ている原因を確認し、今後も安全に運用できる状態へ整えることが大切です。
管理画面の警告へ一度対応しても、運用体制が整っていなければ、しばらくすると再び更新通知や警告がたまってしまいます。
次のような状態が続いている場合は、WordPressの保守体制を見直すタイミングかもしれません。
社内にWordPressを管理できる担当者がいない。
更新やバックアップを誰も行っていない。
警告が出ても誰に相談すればよいか分からない。
制作会社との保守契約がない。
使用しているテーマやプラグインの役割が分からない。
ホームページの更新頻度が低く、WordPressを活用できていない。
WordPressは便利なCMSですが、WordPress本体・テーマ・プラグイン・PHP・サーバー環境を継続的に管理する必要があります。
管理体制がないまま使い続けると、警告が表示されるたびに不安を感じたり、問題が起きるまで放置してしまったりする可能性があります。
ホームページの目的や更新頻度によっては、WordPressを使い続けるだけでなく、より管理しやすい構築方法やCMSへ見直すことも選択肢の一つです。
イズイズでは、ホームページ制作において、公開後も無理なく管理できることを大切にしています。
どれだけ高機能な仕組みでも、社内で管理できず、警告や更新通知を放置してしまうのであれば、企業の運用体制に合っているとはいえません。
イズイズでは、ホームページの目的や更新頻度、社内の担当者、保守体制などを確認したうえで、必要な仕組みを選びます。
自社でどこまで更新するのか。
制作会社へどこまで管理を依頼するのか。
継続的に記事を発信する必要があるのか。
WordPress本体やプラグインの管理負担を減らしたいのか。
こうした点を整理し、見た目のデザインだけでなく、公開後も長く安心して使えるホームページをご提案しています。
WordPressの管理画面に表示される警告は、ホームページのセキュリティや表示速度、サーバー環境などに問題がないかを知らせるためのサインです。
警告が出たからといって、すぐにホームページが壊れるとは限りません。
一方で、意味が分からないからと長期間放置すると、セキュリティリスクや表示不具合につながる可能性があります。
大切なのは、警告を消すことだけを目的に操作するのではなく、何についての警告なのかを確認することです。
警告文を記録する。
表側の表示や機能を確認する。
最近行った変更を整理する。
バックアップの有無を確認する。
WordPress・テーマ・プラグイン・PHP・サーバー環境の状態を確認する。
これらを行ったうえで、自社で対応できる内容か、専門会社へ相談すべき内容かを判断しましょう。
管理画面に警告が繰り返し表示される場合や、更新のたびに不安を感じる場合は、WordPressの保守体制やホームページの構築方法そのものを見直すタイミングかもしれません。