- コラム
生成AIの進化により、専門的なデザインやプログラミングの知識がなくても、ホームページを作れる時代になりました。
文章や画像を生成するだけでなく、デザインの提案やHTML・CSSの作成までAIに依頼できるため、制作にかかる時間や費用を抑えられる可能性があります。
一方で、AIを使ってホームページを作ったあとに、
「公開したのに検索結果に表示されない」
「以前より検索順位が下がった」
「アクセスはあるのにお問い合わせにつながらない」
といった問題が起こることもあります。
ただし、AIで作ったこと自体が検索順位低下の直接的な原因になるわけではありません。
Googleも、生成AIをコンテンツ制作に活用すること自体を禁止しているわけではなく、重要なのは、そのコンテンツがユーザーにとって有益で、独自の価値を持っているかどうかだと案内しています。一方で、ユーザーへの価値を加えずに大量のページを生成する行為は、スパムポリシーに抵触する可能性があります。
つまり問題なのは、AIを使うことではなく、AIが生成したホームページを十分に確認しないまま公開してしまうことです。
この記事では、AIでホームページを作ったあとに起こりやすい7つの失敗と、公開前後に確認しておきたい対策について解説します。
Contents
AIを使ったホームページ制作には、多くのメリットがあります。
例えば、ホームページの構成案を考えたり、キャッチコピーやサービス紹介文を作成したり、デザインの方向性を検討したりする作業では、AIを活用することで制作時間を短縮できます。
簡単なランディングページやイベント告知ページなどであれば、AIやノーコードツールを使い、短期間で公開できるケースもあるでしょう。
AIは、ホームページ制作を効率化する有効な手段です。
しかし、AIが得意なのは、与えられた指示に沿って文章やデザイン、プログラムを作ることです。
一方で、
・誰に何を伝えるホームページなのか
・どのページからお問い合わせへ誘導するのか
・既存の検索順位をどう引き継ぐのか
・公開後に何を計測し、どこを改善するのか
といった経営やマーケティングに関わる判断まですべて自動で行えるわけではありません。
AIでホームページを作る場合も、最終的には人が目的や内容を確認し、公開後の運用まで設計する必要があります。
AIでホームページを作り直したあと、検索順位が下がる場合があります。
ただし、その原因は「AIを使ったから」ではなく、リニューアルや公開時に、これまでのホームページが持っていたSEO上の情報を正しく引き継げていないことがほとんどです。
例えば、以前のホームページで検索結果に表示されていたページのURLを変更したにもかかわらず、新しいページへのリダイレクトを設定していなければ、Googleは旧ページと新ページの関係を正しく理解できない可能性があります。
Googleも、URLを変更するサイト移転では、検索結果への影響を抑えるために旧URLから新URLへの恒久的なリダイレクトを設定するよう案内しています。
また、ページタイトルや見出し、本文の内容が大きく変わった場合も、それまで評価されていた検索キーワードとの関連性が失われることがあります。
AIで新しいホームページを作る場合は、見た目を整えるだけでなく、既存サイトのSEO資産をどのように引き継ぐかを考えることが重要です。
AIでホームページを公開した後に起こりやすい問題は、次のようなものがあります。
AIでホームページを作った際、画面上の見出しや本文は整っていても、検索結果に表示されるページタイトルやメタディスクリプションが設定されていないことがあります。
ページタイトルは、そのページに何が書かれているのかを検索エンジンやユーザーに伝える重要な情報です。
例えば、すべてのページが「ホーム」や「サービス紹介」といった一般的なタイトルになっていると、会社名やサービス内容、地域名などの重要な情報が伝わりません。
また、複数のページに同じタイトルが設定されているケースもあります。
対 策
各ページの内容に合わせて、固有のタイトルを設定しましょう。
タイトルには、ページの内容を端的に表す言葉を入れます。
例えば、大阪の製造業向けに業務システムを提供している会社であれば、
「製造業向け業務システム開発|大阪の株式会社〇〇」
など、サービス内容や地域、会社名が分かるタイトルにします。
メタディスクリプションについても、すべてのページに同じ文章を入れるのではなく、そのページを読むことで何が分かるのかを簡潔にまとめます。
生成AIは、一般的な情報を整理した文章を作ることを得意としています。
しかし、指示が曖昧なまま文章を作らせると、
「お客様に寄り添います」
「高品質なサービスを提供します」
「豊富な実績があります」
といった、どの会社にも当てはまる表現が並びやすくなります。
文章としては整っていても、自社ならではの特徴や経験が伝わらなければ、ユーザーがその会社を選ぶ理由にはなりません。
Googleは、検索順位のためだけに作られた内容ではなく、ユーザーにとって有益で信頼できる「人を第一に考えたコンテンツ」を重視すると説明しています。
対 策
AIが作成した文章に、自社独自の情報を加えましょう。
例えば、
・実際に対応したお客様の課題
・導入前後で変わったこと
・現場でよく受ける相談
・自社が大切にしている考え方
・担当者の経験や専門性
・具体的な数字や事例
などです。
AIには文章の土台を作ってもらい、最後は自社の経験や事例を加えて仕上げることで、他社とは異なる内容になります。
ホームページを作り直す際、ページのURLが変更されることがあります。
例えば、以前のサービスページが
example.com/service.html
だったものを、
example.com/services/
へ変更するケースです。
このとき、旧URLから新URLへのリダイレクトが設定されていないと、旧ページへアクセスしたユーザーには404エラーが表示されます。
さらに、旧ページが検索エンジンから受けていた評価や、外部サイトからのリンクを、新しいページへ十分に引き継げない可能性があります。
対 策
既存ホームページを作り直す場合は、公開前に旧URLと新URLの対応表を作成します。
URLが変わるページについては、旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定しましょう。
また、URL変更後は、ホームページ内のリンクが古いURLのままになっていないかも確認します。
URLを変更しない場合でも、ページが削除されていないか、リンク先が正しく表示されるかを一つずつ確認する必要があります。
AIで新しいホームページを公開したものの、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleの設定が引き継がれていないケースもあります。
見た目上は問題なく公開できていても、計測設定がなければ、
・何人がホームページを見ているのか
・どのページが読まれているのか
・どの検索キーワードから訪問されたのか
・お問い合わせが何件発生したのか
を確認できません。
Google Search Consoleでは、Googleがホームページを正しく認識できているか、インデックスに関する問題が起きていないかなどを確認できます。サイトマップを送信することで、Googleがサイトへアクセスした時期や処理上の問題も確認できます。
対 策
公開前後に、次の項目を確認しましょう。
・Googleアナリティクスのタグが設置されているか
・データが正しく送信されているか
・Search Consoleに登録されているか
・XMLサイトマップが送信されているか
・ドメインやURLを変更した場合に必要な設定が行われているか
公開後は、実際にホームページへアクセスし、リアルタイム計測などを使ってデータが取得できているか確認します。
ホームページを公開しただけでは、お問い合わせの発生数を自動的に正しく把握できるとは限りません。
例えば、「送信する」ボタンのクリックをコンバージョンとして設定している場合、入力内容に不備があって送信が完了しなかった場合でも、クリック数が計測される可能性があります。
また、ユーザーが送信ボタンを複数回押すと、その回数分イベントが発生し、実際のお問い合わせ件数よりも多く計測されることもあります。
Googleアナリティクスではフォーム送信をイベントとして計測できますが、対象フォームや送信完了の条件を絞り込んで設定する必要があります。
対 策
お問い合わせのコンバージョンは、単純なボタンクリックではなく、送信完了時に計測することが重要です。
例えば、
・送信完了ページが表示された
・フォームの送信成功イベントが発生した
・正常にデータが登録された
といった条件を基準に設定します。
設定後は、実際にテスト送信を行い、1回のお問い合わせが1件として計測されているか確認しましょう。
AIが生成したコードや、外部のホームページ作成サービスを利用している場合、画面上ではフォームが表示されていても、正常に送信できないことがあります。
例えば、
・送信ボタンを押しても反応しない
・エラーメッセージが表示されない
・自動返信メールが届かない
・管理者への通知メールが届かない
・スマートフォンで入力しにくい
・必須項目が正しく判定されない
といった問題です。
また、パソコンでは正常に動いていても、スマートフォンや特定のブラウザでは動作しない場合があります。
対 策
公開前に、実際の利用者と同じ流れでフォームをテストします。
パソコンだけでなく、スマートフォンや複数のブラウザからも確認しましょう。
最低限、次の項目を確認します。
・必須項目のチェック
・入力エラーの表示
・送信完了画面
・自動返信メール
・管理者への通知メール
・多重送信の有無
・個人情報保護方針への同意
・スマートフォンでの操作性
ホームページにとって、お問い合わせフォームは重要な営業窓口です。見た目だけでなく、実際に送信できるところまで確認する必要があります。
AIを使えば、短期間でホームページの形を作ることはできます。
しかし、ホームページは公開した時点で完成ではありません。
実際に公開してみると、
・想定していたページが読まれていない
・お問い合わせボタンが押されていない
・スマートフォンで離脱されている
・検索されているキーワードが想定と違う
・ユーザーが知りたい情報が不足している
といった課題が見えてきます。
アクセスデータやお問い合わせ内容を確認しながら、文章や導線、ページ構成を改善することで、ホームページは徐々に成果を出せるようになります。
対 策
公開後は、定期的にGoogleアナリティクスやSearch Consoleを確認します。
特に、
・アクセス数
・流入元
・よく見られているページ
・離脱が多いページ
・検索キーワード
・お問い合わせ件数
・コンバージョン率
などを確認しましょう。
数字を見るだけでなく、実際に届いたお問い合わせの内容や、お客様から受けた質問もホームページ改善の材料になります。
AIでホームページを作成した場合は、少なくとも次の項目を確認してから公開しましょう。
・各ページに固有のタイトルが設定されている
・ページの内容に合った見出しが使われている
・自社独自の情報や事例が掲載されている
・不要なnoindex設定が入っていない
・canonicalの設定が適切である
・XMLサイトマップが作成されている
イズイズでは、ホームページの新規制作だけでなく、既存サイトのリニューアルやSEO改善にも携わってきました。
その中で実際に確認することが多いのが、ページタイトルや見出しの変更、URLの変更、リダイレクト設定の不足などです。
ホームページの見た目が大きく改善されていても、これまで検索エンジンから評価されていた情報が正しく引き継がれていなければ、公開後に検索順位やアクセス数へ影響が出ることがあります。
そのため、リニューアル時には新しいホームページだけを見るのではなく、現在どのページが検索流入を獲得しているのか、どのURLやキーワードを引き継ぐ必要があるのかを事前に確認することが重要です。
・旧URLと新URLの対応を確認している
・必要な301リダイレクトを設定している
・削除されたページがないか確認している
・ホームページ内にリンク切れがない
・画像やPDFへのリンクが正常に動作する
・Googleアナリティクスが動作している
・Search Consoleに登録されている
・お問い合わせを正しく計測できている
・広告用の計測タグが引き継がれている
・Cookieやプライバシーに関する表示を確認している
イズイズでは、ホームページ制作とあわせて、Googleアナリティクスを使ったアクセス解析やコンバージョン計測の設定・確認も行っています。
実際の運用では、計測タグが設置されているだけでは十分とは限りません。
例えば、お問い合わせフォームの送信ボタンをクリックした時点でコンバージョンとして計測している場合、送信が完了していなくても数値だけが増えてしまうことがあります。また、送信ボタンの多重クリックによって、実際のお問い合わせ件数よりも多く計測されるケースもあります。
そのため、イズイズでは、ボタンが押された回数ではなく、送信完了ページへの遷移や正常な送信処理を基準として計測できているかを確認します。
アクセス数やコンバージョン数は、今後の改善方針を決めるための重要なデータです。正しく計測できていなければ、効果のない施策を評価したり、反対に成果のある施策を見逃したりする可能性があります。
・パソコンとスマートフォンの両方で表示できる
・複数のブラウザで正常に動作する
・お問い合わせフォームから送信できる
・自動返信メールと通知メールが届く
・ページの表示速度に大きな問題がない
・SSLが正しく設定されている
イズイズは、ホームページ制作だけでなく、Webシステムやフォームの開発・改修にも対応しています。
そのため、フォームの見た目や使いやすさだけではなく、送信処理、データ登録、自動返信メール、管理者への通知、入力エラー、多重送信など、システム側の動作まで確認できます。
AIが生成したコードは、画面上では問題なく表示されていても、実際の利用環境によっては正しく動作しないことがあります。
例えば、特定のブラウザだけで送信処理が異なる、ボタンを複数回押すと処理が重複する、送信に時間がかかりユーザーが再度ボタンを押してしまうといった問題です。
こうした不具合は、デザインだけを確認していても見つけにくいため、公開前には実際の利用を想定した動作確認が必要です。
AIでホームページを作ることは、決して悪いことではありません。
むしろ、構成案や文章の下書き、デザインのアイデア出しなどに活用することで、制作を効率化できます。
ただし、AIが作ったものをそのまま公開するのではなく、人が確認し、必要な情報を加え、公開後も改善していくことが重要です。
AIと人の役割は、次のように分けて考えると分かりやすいでしょう。
・情報の整理
・構成案の作成
・文章の下書き
・デザイン案の作成
・プログラムコードの生成
・作業時間の短縮
・ホームページの目的
・ターゲットの設定
・自社ならではの強み
・掲載内容の正確性
・SEO設定
・ユーザーの導線
・お問い合わせ計測
・公開後の改善方針
AIは、ホームページを作るための便利な道具です。
一方で、ホームページを使って誰に何を伝え、どのような成果につなげるのかを考えることは、会社や事業を理解している人にしかできません。
AIでホームページを作ったものの、正しく設定・運用できているか分からない場合は、次の4つの視点で確認することが重要です。
ページタイトルや見出し、本文、URL、リダイレクトなどが適切に設定されているかを確認します。リニューアルの場合は、既存サイトが持っていた検索評価を正しく引き継げているかも重要です。
GoogleアナリティクスやSearch Consoleが正しく設定されているか、お問い合わせや資料請求が実際の件数と合っているかを確認します。
お問い合わせフォームやボタン、自動返信メール、管理者通知、入力エラーなどが、パソコン・スマートフォン・各ブラウザで正常に動作するかを確認します。
アクセスデータやお問い合わせ内容をもとに、文章、導線、ページ構成を改善します。お知らせや事例、サービス情報などを更新し、ホームページを新しい状態に保つことも必要です。
株式会社イズイズでは、SEO設計、Googleアナリティクスによるアクセス解析、Webシステムやフォームの動作確認、公開後の更新・運用まで、一貫してサポートしています。
AIで作成したホームページのすべてを作り直す必要があるとは限りません。現在のホームページを確認し、問題がある部分や不足している設定だけを修正できる場合もあります。
「検索順位が下がった」「お問い合わせ数と計測値が合わない」「フォームの動作が不安」「公開したものの更新できていない」といった場合は、現在の状況を整理したうえで、必要な対策を検討することが大切です。
イズイズでは、ホームページを公開して終了ではなく、その後の更新や改善もサポートしています。
お知らせや事例、商品情報などを定期的に追加することで、ホームページの情報を新しい状態に保つことができます。また、GoogleアナリティクスやSearch Consoleのデータを確認すれば、ユーザーがどのページを見ているのか、どのような検索キーワードから訪問しているのかも把握できます。
公開後にデータを確認してみると、制作時には想定していなかった課題が見つかることも少なくありません。
例えば、アクセスは集まっているもののお問い合わせページまで進まれていない場合は、ページ内の導線やボタンを見直します。よく検索されているにもかかわらず情報が不足している場合は、新しいページや記事を追加します。
ホームページは、公開時点で完成するものではありません。ユーザーの反応を確認しながら更新と改善を続けることで、事業に役立つホームページへ育てていくことができます。
AIを使えば、これまでより短期間かつ低コストでホームページを作れる可能性があります。
ただし、ホームページの見た目が完成したからといって、検索エンジンから評価され、お問い合わせが増えるとは限りません。
AIでホームページを作ったあとによくある失敗は、次の7つです。
1. ページタイトルやディスクリプションが適切に設定されていない
2. AIが作った文章が他社と似た内容になっている
3. 以前のページURLが引き継がれていない
4. GoogleアナリティクスやSearch Consoleが設定されていない
5. お問い合わせを正しく計測できていない
6. お問い合わせフォームやボタンが正しく動作しない
7. 公開したあとに更新や改善をしていない
重要なのは、AIを使わないことではありません。
AIが得意な作業はAIに任せ、人が確認すべき部分は専門知識を持つ人が確認することです。
ホームページは、作ることが目的ではありません。
公開後のアクセスやお問い合わせを確認し、改善を積み重ねることで、初めて事業に役立つホームページになります。
株式会社イズイズでは、ホームページ制作だけでなく、SEO設定、アクセス解析、広告運用、システム開発など、公開後の運用や改善も含めて支援しています。
AIで作ったホームページの検索順位や計測設定、フォームの動作などに不安がある場合も、現在の状況を確認したうえで、必要な改善方法をご提案します。